ガンブラー(Gumblar)に感染したらパソコンの症状はどうなるん?
まず、「ガンブラー」(Gumblar)というウイルスは実は存在しません。これは正規サイトの改ざん攻撃自体を指してます。実際にパソコンに感染するのは、「Daonol」(ダオノル)ウイルスか「Bredolab」(ブレドラボ)ウイルスです。
ガンブラー(Gumblar)と呼ばれる改ざん攻撃は、本当は2タイプあるんですな。2009年12月から騒ぎになり、実際にJR東日本、ローソン、ホンダ、京王電鉄、信越放送など大手企業のホームページが陥落した原因は、「Bredolab」ウイルスの感染によります。
■ 「Bredolab」ウイルス
このウイルスは簡単に言うとパソコンを乗っ取って、操り人形のような状態にすることができます。機能的には、攻撃者が用意したプログラム(ウイルス)を、感染したパソコンにどんどん送り込んで起動させることができます。
導入してるセキュリティソフトがどうにかしてくれるんじゃないの?、と思うかもしれませんが、攻撃者が目と鼻の先に現れて直接ウイルスを手渡ししてくる状態に等しいので、どうにもなりません。
実際に確認されてる症状は下のようなものがありますが、何を送り込まれるかは攻撃者の気分次第です。
- FTPソフトの通信を盗聴して、ホームページのアカウント情報を盗むウイルスがもたらされる
→ パスワードが漏れてホームページ改ざん - FTPソフトの設定データを引っこ抜いて、ホームページのアカウント情報を盗むウイルスがもたらされる
→ (上に同じ) - メール送信プログラムがもたらされる
→ 偽Amazon.com、偽カナダ薬局などの迷惑メールを世界中に大量送信 - インチキな偽セキュリティソフトがもたらされる (特に有名なのが「Security Tool」)
→ クレジットカード情報の搾取目的