セキュリティソフトavast!有償版の1ライセンスが約77万台ものパソコンで不正に利用される
フリーでもおなじみチェコのセキュリティ企業AVAST Softwareが提供してる有償版セキュリティソフト「avast! Pro Antivirus」の1ライセンスが悪用され、このライセンスキーを使って不正登録されたパソコンの数が774,651台にのぼっていたんだそうな。
・ AVAST Software: Over 770,000 pirates plus 2 in the Vatican (avast! News)
このライセンスは、2009年6月に小規模ビジネス向け(14ユーザー)として米国アリゾナで発行されたもの。Warezサイト(違法な海賊サイト)やらP2Pソフトなどから入手したんでしょう、2010年後半までにこのキーが約77万台のパソコンで不正に使われた形。
パソコンのIPアドレスを調べたところ200か国で使われていて、海賊版ユーザーの上位国は下のような感じ。セキュリティソフトはいったん導入してハイ終わりじゃなく、日々の定義の更新なりでセキュリティ会社に接続する形になるので、不正利用はモロばれなんでしょうねぇ。
- ロシア
- メキシコ
- ブラジル
- イタリア
- スペイン
- アメリカ
- インド
- フィリピン
- フランス
- ウクライナ
- アルゼンチン
- タイ
結局AVAST Softwareは、ポップアップで不正を通知しウイルス定義データの更新を強制シャットアウトする措置をとったとのこと。
◆ 損害額はどうなん?
気になったので計算! 「avast! Antivirus Pro」のお値段は1年1台だとすると 34.95ドル です。で、台数と掛けると 27,074,052ドル となりますな。日本円で約22億円。いちおう日本でのお値段は1,980円と設定されてるので、これだと約12億円となりますかい。
[追記...]
通知された警告ポップアップのスクリーンショットが掲載されてますぞ。
> www.net-security.org/secworld.php?id=10265