中国発セキュリティ会社の対策ソフト4種のウイルス検出率 (2011年8月)


 セキュリティソフトの比較する第三者評価機関AV-Comparativesより、中国のセキュリティ会社が開発したウイルス対策ソフトのウイルス検出率&誤検出数の調査結果「On-Demand Detection of Chinese Vendors」が発表されとります。使われたウイルスセットは20万種。 イメージ 1


 それぞれの社名は非公表ですが、たぶん下のメーカー(ABC順)じゃないかと思います。



  • Jiangmin 江民 ウイルスドクター ⇒ 日本から撤退

  • Kingsoft 金山 キングソフト

  • Rising 瑞星 ウイルスキラー

  • もう1社はどこだか分からん・・・当の中国の方もどこか議論してますな。
    bbs.kafan.cn/thread-1106459-1-1.html

ウイルス検出率 (より高い方がGood)



  1. ベンダー1 83.1%

  2. ベンダー2 71.4%

  3. ベンダー3 61.1%

  4. ベンダー4 27.4%

ウイルス誤検出数 (より少ない方がGood)



  1. ベンダー1 128個

  2. ベンダー2 132個

  3. ベンダー3 289個

  4. ベンダー4 1247個

 同じウイルステストを使ったメイン調査で発表されてた欧米系セキュリティ会社とのウイルス検出率比較は↓で。つまりは、最下位のK7 Computing(ウイルスセキュリティ)より下の順位に位置してることなりますな。そして、ウイルス誤検出数も最下位がTrustport(59個)だったので、さらに多いということになります。 イメージ 2
セキュリティソフトのウイルス検出率評価 (2011年8月/AV-Comparatives)


 Virus BulletinのテストでもKingsoft&Risingが含まれてますが、飛びぬけて検出率は低いんですよねぇ。中国は外(いわゆる西側)のウイルスがなかなか入ってこないので、中国国内でしか検体収集を行なってない影響でこういう風になるんでしょうな。


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