フィッシング詐欺cn.comの正体? 中国ではないドメイン管理会社が販売
 
ネットバンキングのアカウント情報を盗み取る目的のフィッシング詐欺サイトで使われてるサブドメインタイプのURLアドレス
 
×××××.cn.com
 
悪用事例が増えてるとして、2013年11月に警察庁から注意喚起が出てます。
 
「.cn.com」ドメインを利用したフィッシングサイトの増加について (警察庁)
www.npa.go.jp/cyberpolice/detect/pdf/20131121.pdf

URLアドレス cn.com は中国のドメイン!?

ところで、このURLアドレス cn.com へ誘導する迷惑メール(スパムメール)を報告されてるユーザーさんが
 
中国のドメインである
 
と紹介してるのを見かけるけど、よーく見て! それ間違い! 
  • ×××××.cn → 中国ドメイン
  • ×××××.com (ドットコム) → 米国や地域関係なく世界中で使われてる
cn.com はイギリスのドメイン販売会社が所有
 
加えて、cn.com は中国ではなく欧州イギリスにあるドメイン販売会社 CentralNic が ”中国向けサイトでの利用にオススメ♪” という宣伝文句で販売してるドメインだったりします。
 
CentralNic - Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/CentralNic
 
他にも、さまざまな地域向けサブドメインを販売してるようで、特定の国に居住するユーザーだけが購入できるモノではなく、世界中の誰もが取得できます。
 

CentralNic 公式サイトより 
  • .jp.net / jpn.com → 日本向けサイトにオススメ!
  • .ru.com → ロシア向けサイトにオススメ!
  • .de.com → ドイツ向けサイトにオススメ!
  • .br.com → ブラジル向けサイトにオススメ!
    などなど
たとえば、サブドメイン「×××××.jp.net」はコンテンツの内容が日本に関連しなければならない義務もなく、ドメインを購入したユーザーの自由です。

(おまけ) .ch は中国? → スイス!

そういえば、「×××××.ch」 を China の頭文字から中国であると勘違いしてるユーザーさんいる?
 
欧州 スイス
 
英語表記の「Switzerland」「Swiss」から見ると、関係なさそうなアルファベットが登場するのはなぜなぜ? Wikipedia によると由来では↓になるんだそう。
スイス連邦の正式名称は4種の公用語で定められて ~
・ ラテン語名:Confoederatio Helvetica
ラテン語名の頭字語であるCHを用いる
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