Win32/Pariteウイルス Windows用実行ファイルに寄生して増殖拡散し続ける
 
Parite はWindows用実行ファイル(*.exe/*.scr)に寄生し、自分自身をひたすら増殖・拡散し続けようとするウイルスです。
 
・ 無害な実行ファイルを改ざんして不正な処理を付け足していく
・ そのウイルス化してしまった実行ファイルが起動されると、別の無害な実行ファイルを改ざんして不正な処理を付け足していく
・ Windowsパソコンが起動してる間はそれをひたすら繰り返して無限ループの状態になる
 
ウイルス化してしまった実行ファイルは壊れて起動不能
になることはなく本来の実行ファイル通りに機能する
 
◇ 他のWindosパソコンへ伝染する手段
 
・ USBメモリに保存されてるウイルス化した実行ファイルを起動してしまう
・ ソフトウェア開発者が誤って配布するなど ウイルス化した実行ファイルを起動してしまう
 
ただ、それ以外の悪事はせず、現在のウイルスの主な目的となってる金銭的な実利を得るとか、重要な情報を盗み出したりするといったことはしません。

セキュリティソフトで

主要なセキュリティソフトのウイルス検出名は「Parite」です。他に「Pate」「Pinfi」があります。
 
Avira W32/Parite
avast! Win32:Parite
ESET Win32/Parite.B
Kaspersky Virus.Win32.Parite.b
McAfee W32/Pate.b W32/Pate.b.worm
Microsoft Virus:Win32/Parite.G Virus:Win32/Parite.F Virus:Win32/Parite.E Virus:Win32/Parite.D Virus:Win32/Parite.C Virus:Win32/Parite.B.dr Virus:Win32/Parite.B.dll Virus:Win32/Parite.B Virus:Win32/Parite.A Worm:Win32/Parite.F Worm:Win32/Parite.E Worm:Win32/Parite.C Worm:Win32/Parite.B Worm:Win32/Parite.A
Symantec W32.Pinfi W32.Pinfi.B
Trend Micro PE_PARITE.A PE_PARITE.A-O
 
Parite ウイルスはセキュリティソフトがほぼ確実に検出できるので、このウイルスの感染被害に巻き込まれるのは下のようなユーザーさん…

《1》 セキュリティソフトがまったく導入されてない
《2》 セキュリティソフトは導入されてるものの、更新料の未払いなどウイルス定義データが更新されておらず導入されてないに等しい状態
《3》 セキュリティソフトは導入されてるものの、何かしらの原因で機能しておらず導入されてないに等しい状態
 
駆除ができず修復が必要
 
無害な実行ファイルがウイルス化してしまうので、単純にその実行ファイルを駆除するワケにはいきません。(重要な実行ファイルまで削除することになる)
 
改ざんされた実行ファイルから不正な処理を取り除いて元に戻す修復作業が必要なるので、主要なセキュリティソフトは基本的に対応してます。