<危険>ファイル拡張子を表示しない設定でウイルス感染率アップ?

Windows 10/11パソコンでウイルス対策の強化術。ファイルの拡張子を表示しない設定を変更して拡張子を表示するセキュリティ強化方法を解説です。

コンピュータ ウイルス、マルウェア、トロイの木馬、スパイウェア、ランサムウェアといった危険な脅威の感染が起こりやすくなる原因の 1 つかもしれません。

Windows XP/Vista/7/8/10/11 は ファイルの拡張子を表示しない設定が初期状態で有効 になっています。 

ウイルス対策で注意したいファイルの拡張子

ファイルの拡張子を表示しない設定が有効のままだと、Windows パソコンのデスクトップやエクスプローラーでファイルの拡張子の文字列が省略されてしまいます。

たとえば、ウイルスとして採用される拡張子には次のような形式があります。

【実行ファイルの拡張子】
・ Windows 実行ファイル … .exe
スクリーンセーバー.scr
【Office ファイルの拡張子
Word ファイル + マクロ.doc .docm
Excel ファイル + マクロ.xls .xlsm
Word ファイル … .docx
Excel ファイル … .xlsx
【Windows スクリプトファイルの拡張子】
JavaScript ファイル … .js .jse
VBScript Script ファイル … .vbs .vbe
Windows Script ファイル … .wsf
【その他の注意したい拡張子】
ショートカット ファイル … (拡張子なし)
・ DOS ファイル … .bat .com .pif .cmd
PDF ファイル … .pdf
・ Java アプリケーション … .jar
・ HTML アプリケーション … .hta
・ HTML ファイル … .html .htm
・ リッチテキスト文書 … .rtf
・ Windows ヘルプファイル … .chm


文書や画像に偽装してウイルス感染攻撃

ウイルスを取り扱う詐欺師は、ファイルの拡張子が表示されていない状況を悪用しており、Windows ユーザーさんに次のようなファイル形式と誤認させて 見た目 でダマそうとします。

  • 画像
    写真

  • PDF 文書

  • Word ファイル
    Excel ファイル

ファイル名や拡張子を工夫したり、アイコン画像を変更して欺く攻撃手口は、人間に対するダマシのトリックとして有効のようで、実行ファイルが偽装されているスクリーンショット画像の実例です。

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拡張子を表示しない設定が有効のままだと勘違いを誘発する

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拡張子の表示で PDF 文章ではない異変に気づけるかも?

  • 文書に見せかける二重拡張子で偽装
    ~.doc.js ~ _pdf.js

  • 写真に見せかける二重拡張子で偽装
    ~.jpg.exe
 
拡張子を表示しない設定は、Windows ユーザーさんが 「ファイルの種類や拡張子について何も注意を払わない」 と宣言しているようなもので、不正なファイルをダブルクリックで踏み抜く末路が待っています。



設定の変更でファイルの拡張子を表示するウイルス対策

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【1】

Windows のエクスプローラーを起動して、メーニューの [ファイル] → [フォルダーと検索のオプション] をクリックします。


【2】

[表示] タブ → 一覧リストから [登録されてる拡張子は表示しない] のチェックマークを 外し ます。

イメージ 1 


【3】

ウィンドウ下部の [OK] ボタン、あるいは [適用] ボタンを押します。

 

新しい脅威に対応するため後を追う傾向もある Windows のセキュリティソフト にすべてを託すことなく、ファイルの拡張子に注意を払って自己判断する心がけも大事です。