Freemake Video Downloader危険? 迷惑ソフト・アドウェア感染の原因は…

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Windows 向けフリーソフトとして紹介されてるのを見かける Freemake Video Downloader(フリーメイク ビデオダウンローダー) というのがあります。

YouTube、ニコニコ動画など10,000以上のサイトから動画をダウンロードすることができるFreemake Video Downloaderです。あらゆるオンラインビデオをMP3、AVI、MKV、iPod、iPhone、Android、PSP用に変換できます。安全なフリーソフト!完全無料!
公式サイト www.freemake.com/jp/ から引用

この Freemake Video Downloader そのものは別に 危険なウイルスではない けれど、注意しないといけないのがWindowsパソコンへ導入する インストーラ形式の実行ファイル(拡張子 .exe) です。

広告インストーラの脅威判定はビミョー

この実行ファイルは、一部のセキュリティソフトが脅威と判定する一方で”グレー領域”なので特に検出しない場合も多いです。

危険」or「安全

【FreemakeVideoDownloaderSetup.exe ウイルス検出名】
Dr.Web Adware.Toolbar.665
ESET Win32/OpenCandy.C

いちおう検出するセキュリティ会社も下のような先頭文字で 「ウイルス」「スパイウェア」 という分類を避けてます。

> Application ⇒ アプリケーション
> Adware. / ADW_***** ⇒ アドウェア、広告を表示するソフトウェア

Freemake Video Downloader のインストーラ画面

さっそく Freemake Video Downloader の正規インストーラを入手しました。

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開発元のデジタル署名
「Ellora Assets Corporation」

起動すると言語選択が表示され、その次にエンドユーザーライセンス契約への同意を求める画面が表示されます。

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> www.freemake.com/eula_fvc/
opencandy.com/eulas/c/sneula.html

ポイントとなるのは、広告インストーラを手がける米国企業 OpenCandy(オープンキャンディ)です。

これはインストール画面にて Freemake Video Downloader とは何も関係がない 別のソフトの同時インストールを提案 する仕組みです。
 
また、Freemake の使用状況データや障害データを自動的に収集し送信するオプションにチェックマークが入ってます。

www.freemake.com/jp/usage_statistics_info/

この場面で、右下の [次へ(N) >] ボタンをユーザーの意志でポチッと押せば、当然のごとく 受け入れることに同意 した形になります。

書いてある情報を把握せずに無視してボタンを押すようなユーザーさんは

勝手に迷惑ソフトがイントールされた!
勝手に情報収集している Freemake は危険だ!

なんてな文句を言うのは、さすがにチョットさ…、となるワケです。

次々と表示される不必要なソフトの同時導入提案

先へ進めると、OpenCandy の仕組みで不必要なソフトの同時導入提案が次々と表示されていきます。

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導入を促されるソフトウェアはユーザーごとに異なるけど、こういうシロモノです。


ここでは 『導入するけどOK?』 と確認してるので、右下の [次へ(N)] ボタンで受け入れる前に、ユーザーの意思で拒否もできます。  

○ [エクスプレス(推奨)] → [カスタムインストール(上級ユーザー向け)] に切り替えて、導入のチェックマークが表示されるので手動で外す

○ [Basic (Recommended)] → [Advanced] に切り替えて、導入のチェックマークが表示されるので手動で外す

○ 左下に表示される Decline(拒否) ボタンを押す

ちなみに、本物のコンピュータウイルスは当然ながらユーザーに確認なんか取らないので、人気セキュリティソフトを導入しているのに Zbot ウイルス感染 みたいな笑えない悲劇が起こります。 <おっかない!

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