初回投稿 2017年1月6日
<解決>偽警告画面の消し方とブロック対策2つ拡張機能で高速化も
アダ●トサイト?
不正にアニメ映像を視聴できる怪しいサイト?
別に、怪しいサイト限定での脅威ではないところが厄介で、Windows パソコンでネットサーフィン中、次のような日本語ページがいきなり目の前のブラウザ画面に表示されます。
怪しい ”PC修復ツール” ダウンロード
怪しい ”Windows リペアツール” ダウンロード
怪しい ”Windows Repair Tool” ダウンロード
【PC修復ツール? 迷惑ソフト宣伝サイトのメッセージ】
[迷惑ソフト名] - Windowsのエラー修復方法 PC修復ツール [迷惑ソフト名] > Windowsの問題 > Windows ○ のエラー > Windows の修復 Windows ○ の問題を修復する方法 システム情報: あなたのマシンは現在稼働中です。: Windows ○ [迷惑ソフト名] Repairツールはこのオペレーティングシステムに対応しています。言語の選択: [今すぐダウンロード] 問題: 程度や原因は異なりますが、継続的に使っていくとほとんどのコンピューターが安定性の問題を抱えるようになります。様々なPCのエラーを引き起こす安定性の低下は、様々な問題によって発生し、その多くがWindowsレジストリとその損傷に関連しています。無題な濃いログ 無題な濃いログ ソリューション: PCのクラッシュやエラーを修復する最も効果的な方法は、レジストリのクリーンアップや修復を安全に行うと共に、システム設定を正常に行う専用ソフトウェアの助けを借りることです ? ここからダウンロードする 無題な濃いログPC修復ツール 今すぐダウンロード 無題な濃いログ
記載されている警告を真に受けてしまうのは、それこそ振り込め詐欺で電話でしゃべっている相手が ”孫” や ”息子” と思い込むのと同じ心理でしょうか?
■ すべてがウソ! 偽警告ページ
ここは 偽警告ページ であり、ユーザーの誤解を招くミスリードな表現、あるいはデタラメ虚偽です。
- 「Windows のエラー修復方法」「Windows の問題を修復する方法」「PC修復ツール」「Windows リペアツール」
→ そんな方法ない
- 実在しない架空のエラー名 「Win Erx03」「WinX9」「Win Err 91 ie」「WinDefender Alert」「System Defender セキュリティセンター」「Virus Found Microsoft」「Win Err 03」「Win Error11」 で気を動転させる
- ウイルス名 「タップスネーク; CronDNS; Dubfishicv」 の感染、「トロイの木馬ウイルス e.tre456_worm_Windows」 の検出で衝撃を与える
→ 実在しない架空の脅威
- 警告と何ら関係ない Microsoft、Windows、マカフィー、ノートン など企業名やロゴで信頼させる
→ 単なる画像ファイル
Windows PC が危険な状態に陥ってるかのような雰囲気にするけど、Windows PC は正常です。
導入しているセキュリティソフトが警告しないのは至極当然で、偽警告ページは 視覚的に認識した人間の頭の中だけに影響 する脅威になります。 <惑わされないで
偽警告の狙いは? 迷惑ソフトの導入
この偽警告ページは、地球上のすべての Windows PC に対して ”修復” や ”修理” の必要性を訴えてきます。
そして、次の 迷惑ソフトと評価される 「PC メンテンナンスソフト」 「レジストリクリーナー」 を導入するよう仕向けます。
これらは別に次の脅威には該当しません。
ウイルス
スパイウェア
マルウェア
偽セキュリティソフト
■ 実行ファイル .exe のダウンロードと起動へ
そんな 迷惑ソフト をインストールする作業は、具体的にどんな感じ?
Windows 向けの 実行ファイル(拡張子 .exe) をダウンロードから始まります。
PC修復ツール
実行ファイルのダウンロードや起動を促す場面
この実行ファイルが 「いきなり勝手に起動する」「有無を言わさず強制インストールされる」 ことは、決してありません。
仮に Windows ユーザーさんの意思で起動しても、直後に危険性を指摘する Windows のセキュリティ警告が表示されます。 <マイクロソフトはキッチリ警告する
Windows のセキュリティ警告
[キャンセル] ボタンや×ボタンで拒否できる
それこそ 道に落ちてる食べ物をいきなり拾い食いする ことをしない限りインストールされないけど、自ら導入作業を行って悲鳴を挙げるユーザーさんもいますかい。
そして、本題となる偽警告ページの消し方、偽警告ページへ誘導する広告ブロック対策の2つを紹介します。
偽警告の対処術1 「偽警告の消し方」
Google Chrome / Microsoft Edge / Mozilla Firefox / IE11 ブラウザで一般サイトをネットサーフィン中、いきなり偽警告ページにブチ当たるパターンが多いです。
偽警告ページの消し方は、ブラウザのタブを閉じるショートカットキーを押し てページから離脱します。
偽警告の対処術2 「偽警告の広告ブロック対策」
偽警告画面の消し方でチャッチャと対処できたとして…
- 原因となってる広告コンテンツは?
サイト運営者が設置している広告コンテンツはどうにもならず
- 不正な偽警告ページの勝手な誘導は?
海外の広告配信サーバー末端から配信されてくる
→ リダイレクト型広告コンテンツを裏で読み込ませている
→ サイト運営者すら怪しい広告の制御ができない事態
強制的に偽警告ページへ勝手に飛ばす手口が目立つので、広告表示の処理を担う ブラウザの機能を活用する方法 で偽警告ページに出会う確率を少しでも引き下げて低減する広告ブロック対策 (無料) を紹介します。
- Google Chrome
拡張機能
- Mozilla Firefox
強化型トラッキング防止機能 (ブラウザ標準搭載)
拡張機能 - Microsoft Edge
トラッキングの防止/追跡防止 (ブラウザ標準搭載)
拡張機能
- Internet Explorer (IE11)
追跡防止機能 (ブラウザ標準搭載)
ブラウザそのものの機能を使うだけだから、何か別に外部セキュリティ製品に託す必要性ありません。
《 Chrome / Firefox / Edge 広告ブロック対策 》
ブラウザ拡張機能を導入します。
- uBlock Origin
(開発者 Raymond Hill 氏)
そして、広告ブロック対策として、更新が継続していて広く網羅できているフィルター EasyList を登録します。
ちなみに、コンテンツブロッカーを提供する拡張機能として、uBlock Origin、Adblock Plus、AdBlock、Adguard、Ghostery などがあるけれど、同じ系列の拡張機能を無駄に複数登録しないで 1 つに絞ることがポイントです。
- 処理量が増えてネットサーフィンの快適性に悪影響を与える
- 同系の拡張機能が競合して表示のトラブルが発生しやすくなる
《 Internet Explorer 11 広告ブロック対策 》
IE11 ブラウザに標準実装されてる追跡防止機能 が活用でき、EasyList フィルターを登録してください。
リダイレクト型広告コンテンツ
追跡防止 × EasyList でブロック
■ uBlock Origin フィルター登録例
手元のブラウザで登録してる uBlock Origin のフィルターの小ネタです。
uBlock Origin は、動作パフォーマンスに響かないよう、最初から有効になってる無意味なフィルターは外して最小限に留めることをオススメします。
- EasyList … 広告表示コンテンツ全般のブロック、偽警告ブロック対策にも有効
EasyPrivacy … トラッキングコード、アクセス解析スクリプト、仮想通貨マイニングのブロック
- 内製フィルター
さほど更新されてない、試験用フィルターもあって効果薄い - マルウェアドメイン
フィルター更新の間隔と脅威の出現頻度のズレで対応が間に合っているとは言い難い
- 迷惑系
Facebook、Twitter の共有ボタン系 「いいね」 「ツイート」 で、人によっては迷惑か微妙 - 地域、言語
JPN: AdGuard Japanese … 誤ブロックが多くオフでいい
Firefox は 「トラッキング防止機能」 が標準実装されていて、広告表示の抑止とネットサーフィン中の動作パフォーマンス低減効果があります。
- アドレスバー 「about:preferences#privacy」 へ移動する
- [標準(D)] から [厳格(R)] or [カスタム(C)] へ切り替える
- [カスタム(C)] を選択した場合
[トラッキングコンテンツ] のブロックを有効にして、「プライベートウィンドウのみ」 → 「すべてのウィンドウ」 へ切り替える
> https://support.mozilla.org/ja/kb/content-blocking
■ 偽警告画面の警告音にビックリ対策
偽警告画面にひとたび入ると、”ピー” といったエラー音や警告音が再生される演出があり、この音が心臓に悪くパニックを誘発しますかい。
そんな場合は、あらかじめブラウザの設定で音声の再生だけをミュートしておく対策が有効で、デフォルトは不許可しておき、信頼の置ける安全なサイトは許可するホワイトリスト型の運用がオススメです。
○ Google Chrome の設定例
○ Mozilla Firefox の設定例
○ Microsoft Edge の設定例
詳細設定 → メディアの自動再生
■ 広告配信由来のウイルス感染被害
- 偽警告ページを視覚的に 目撃 しただけ?
セキュリティソフトでウイルススキャンしても何も検出せず…
→ 「ウイルス感染」 「システム破損」 という警告はウソ!
- 広告配信サーバーで転送された最終地点で マルバタイジング 発生
→ 広告ではなく不正な攻撃処理が流れてくる悪質な手口
→ ネットバンキング不正送金ウイルスや ランサムウェアの強制感染 の経路
偽警告ページの対処法とお話がズレるけど、Windows ユーザーさんは 無料ウイルス対策 が OK か確認です。
- 定例更新 Windows Update の今月分は実施できている?
https://www.microsoft.com/ja-jp/safety/protect/musteps.aspx
- インストーラしてあるブラウザが最新版に更新できている?
└ Microsoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefox